able aid | 体験談 #7(10代の娘のために購入)

10代・女性の評価

10代 | 女性


娘が中学に入学して 2ヶ月ほど経過した頃、「他の人より聞こえにくいみたいだ」と言われて、APD(聴覚情報処理障害)の疑いをもちました。かかりつけのクリニックに 2ヶ月程度通い、言葉の聞き取りに大きな問題があることが判明し、able aid(ワイヤレス集音器)購入に至りました。
娘も「周りがうるさい所での聞き取りが少し楽になった」と評価しており、より多くの方がこの商品を知るきっかけになればと思い、体験談として私たちのエピソードを紹介します。
(寄稿者:Twitter @sankyodai67727


"αble-aid" に興味をもったきっかけ

中学一年生になった娘から “他の人よりも聞こえにくいみたいだ。部活で顧問の指示が聞き取れず、怒られることにストレスを感じている” ことを打ち明けられ、娘が 「雑音が少しでもある環境ではほぼ聞き取れていない」 ことを知りました。思い返すと、声を掛けても娘が気づかないことがあり、特に同じ部屋にいながら気づかないことに対して、違和感がありました。

先ずかかりつけ医/クリニックに相談し、2ヶ月程かけて疑わしい症状・原因をチェックしていただきました。結果、「(一般的な聴力検査では)聴力に問題はない」と診断され、娘はその結果に納得できていませんでした。そのため、娘に寄り添って “具体的にどういう時に聞こえにくいと思うのか?” を 改めて確認し、ネットでいろいろなワードを入れて情報収集した結果、APD / LiD(聴覚情報処理障害)を知りました。比較的新しく発見された障害であること、そのため研究途上で不明な点も多い障害であることを知り、あの時、娘の違和感にきちんと向き合えて本当に良かったと思っています。

娘に APD に関する情報を共有したところ、「自分でも上手く説明できずにいたが、まさにそれだと思う。音は聞こえているが、周りの友人がそれを言葉として理解できている時に、自分だけ気づけないことがある。でも、いつも聞き取れないわけではない」 と返答があったため、かかりつけ医に再度状況を説明し、一般的な聴力検査とは別の、言葉の聞き取り検査を受けて、ようやく問題が明るみになりました。

クリニックではそれ以上の検査ができなかったため、他の病院を紹介していただき、「おそらく APD だろう。もっと詳しく調べるためにはさらに大きな病院に行くしかないが、行ったところで治せるものではない」と言われました。APD に詳しいお医者様の話も聞いてみたかったため、紹介していただき、娘は “かなり重度の APD” と診断されました。

やはり、今のところ治療法はないとの説明でしたが、詳しい検査を受けたことは非常に良かったです。親として娘の聞き取りにくさを理解し、どういう状況が苦手なのかを知ることで、フォローしやすくなりました。加えて、確定診断がでたことで、学校側にも症状を伝えやすくなり、配慮していただけるようになりました。娘も自身の聞き取りの特徴を知ることで、聞き取れない原因が集中力や注意力の欠如でないことを知り、気持ちが楽になったようです。

参考までに、娘は下記の検査を受けました。
    
 ・雑音がある中で聞き取れるか?
 ・片耳ごとに別の音声が流れた時どちらの音も聞き取れるか?
 ・複数の場所から音声が流れた時に特定の音だけを聞き取れるか?
 ・複数の人が話す中で音の聞こえてくる方向がわかるか?
 ・左右交互に、一音ずつ音声が流れ、それを1つの文につなげられるか?
 ・話を聞いた後でその内容を覚えているか?
 ・早口で流れる文が聞き取れるか?

併せて、発達面のスクリーニング検査も受けました。

娘の場合は発達面には問題がなく、 APD と聴覚過敏を指摘されました。診断結果を聞いた際に、聞き取りを上げるための対策をドクターにお聞きしたところ、「授業が聞き取れなくてついていけず困っている場合には有効な機器があるが、通常の授業の際に困っていることはほぼないという娘には、その機器はあまり役に立たないだろう」とのことでした。

ドクターには具体的な機器の紹介はいただけませんでしたが、娘の聞き取りが少しでも楽になるものはないかと調べる中で、雑音は抑えて話す相手の音声が聞き取りやすくなる機能を持つ able aid(ワイヤレス集音器)が APD の娘に合うのではないかと、興味をもちました。          

"αble-aid" を選んだ理由

家電量販店で販売していることを知り、最初にヨドバシカメラで試聴しました。
店内は大音量の音楽やアナウンス音が流れていたため、娘にとって有用な商品なのか、その場では検証できませんでした。
その後、公式オンラインストアに掲載されているサンプル音源を試聴し、非常に聞き取り易いと感じ、購入に至りました。
娘は、最初に使用したable aid で効果を実感できたため、他の機器は試していません。

使ってみた感想

重度の APD と診断された娘も able aid を使用し、周りがうるさい中での聞き取りが改善する場面もあるとのことで嬉しく思います。
娘が一番使いたい部活の時にも使用できればもっと良いのですが、満足しています。

全国規模での APD 調査が数年前から行われていることもあり、 APD 診断数は非常に増えているそうです。

主に授業時の聞き取り補助機器としてドクターが推奨する送受信機は、非常に高価なうえに、娘の悩みの改善には不向きでした。個人的には、特定の状況下だけではなく常時聞き取りを補助できるようなイヤホン型の able aid が最適解と考えておりますし、この商品がもっともっと認知され、使用者が増えることで更なる改良が進むことに大きな期待を寄せています。

その後の受診の際に、娘が able aid を使用してから聞き取りのストレスが軽減したことを話しました。
ドクターが able aid を装着しての “音場語音聴力検査” という聞き取り検査を薦めてくださり、able aid の効果を定量評価しました。

“音場語音聴力検査” とは、4段階で雑音を大きくした場合にどれだけ聞き取れるかを調べる検査とのことでしたが、娘の場合は、裸耳の際は 3段階目で全く聞き取れなくなりました。対して、able aid 装着時には 3段階目の聞き取りが +10% に向上しました。娘から 「無いよりもある方が、断然聞き取り易い」 と聞いていたので、親としてはより大きな効果を期待していたのですが、この結果に対して、ドクターは 「少しでも本人が楽になるなら、どんどん使えば良い」 と仰っていました。

また、娘が診断を受けた病院では、「APDの人はストレスがたまりやすいので、心の負担を軽くしてあげることを目的にカウンセリングを取り入れている」と仰っていました。
この体験談が、少しでも悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。

※体験談は個人の感想です。効果には個人差があります。

■この記事に関するお問い合わせ先

"αble-aid" 広報:香本 剛志
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