一人ひとりに合わせて聴こえ方を最適化
私たち、ヒトの顔・性格が千差万別であるように、”耳” もヒトの数だけ違いがあります。
しかし、その違いに気づいている方は少ないのではないでしょうか?
この記事では、耳の機能が低下し、機械(補聴器や集音器)に頼るようになった時に抱く
「画一的な音への違和感」とその解決策をご紹介します。
執筆者:久保 聡介
freecle Inc. / Chief Exective Officer
聴こえ方は千差万別!?
私たちは普段、耳でひろった音を神経・脳で解析し、音として認識しています。
例えば、絶対音感がある人・ない人の違いが生じるのは、この認識フローが異なるからです。
子音に敏感な人、低音域に敏感な人、同じ “耳” でも、聴こえ方は千差万別です。
私たちは、"αble-aid" の開発に取り組むまで、この差がどれほど生活に影響するのか知りませんでした。
2018年10月、クラウドファンディングで "αble-aid" の販売を開始する前に、デプスインタビューを実施させていただきました。
試聴会参加者の内、聴力に課題意識のある 約60名 の方に、購入時の課題をヒアリングし、「機械(補聴器や集音器)によって、聴こえ方が全然違う。高価なものが必ずしも良いわけではない。」という声を多くいただきました。
オーディオの世界では、音質に優れているメーカーとして、BOSE や SONY などがよく挙げられますが、聴力に課題意識のある方にとっては、使ってみないと(聴いてみないと)良し悪しを評価できないという事実を知りました。
一方で、"αble-aid" と同価格帯の製品で、この聴き心地の調整に特化した製品が少ないことも判明しました。
補聴器であれば、店舗で調整していただけるのですが、過去の記事『商品価格に込めた想い』 『店舗に通えない人をサポートしたい』でもお伝えした通り、気軽な解決策が求められていました。
<実際の声(一部抜粋)>
- 聴き心地が悪いと、会話についていけない・・・
- 会話についていけないと、会議や商談でチャンスを失う・・・
- 仕事が上手くいかないと、私生活にも影響する・・・
- 孤独感が強くなり、人との会話が減っていく・・・
聴き心地の良い音声フィルターを開発
聴こえ方を追求するために、私たちが取り組んだのが "αble-EQ"(スマホアプリ)の開発です。
国内外の様々な商品・サービスを分析し、音声処理の方法、聴き心地の良い音声フィルターの特徴をゼロから学びました。
具体的には、以下のフィルタを開発し、最適化を図っています。
- ノンリニアフィルタ(NAL処方式)の開発:独自のアルゴリズムで「明瞭感」を高める処理
- バイクワッドフィルタ(別名:IIRフィルタ)の開発:周波数別に音を分解・解析する処理
- ピーキングフィルタの開発:好みの音(特定の周波数帯域の増幅値)を細かく制御する処理
弊社の協力パートナーである Silent Voice社 にもサポートしていただき、
数十名の方に開発した「数十パターンの聴こえ方(音色)」を試聴していただき、
最も聴き心地の良いものを採用いたしました。
"αble-EQ" は、何千人〜何万人にテストし、生まれた商品ではありませんが、
単純にマイクで音をひろって、大きくしているだけではない
「聴き心地」にこだわった商品です。
是非、ご試聴ください!
"αble-EQ" について
必要な時にだけ、聴こえやすくしてほしい
それも、気軽に。手軽に
"αble-EQ" は、"αble" シリーズの各機能を最適化できるスマホアプリです。
iOS:http://u0u1.net/qw1y
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.able