65歳以上の約58%が老人性難聴をかかえている
WHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長は「一度失われた聴力は、取り戻すことができない」との見解を示しています。
視力と同様に ”もとに戻らない課題” として、捉えるべきなのかもしれません。
執筆者:香本 剛志
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一度失われた聴力は、取り戻すことができない
人間の聴力は、年齢とともに衰えるのでしょうか?
お年寄りの中にも、耳が聴こえる方は、大勢いらっしゃると思いますが、日本老年医学会の発表によると “65歳以上の約58%が老人性難聴” というのです。
2人に1人以上、これは驚くべき数字です。
この社会的問題について、WHO(世界保険機関)事務局長のテドロス・アダノム博士は、若者の聴力低下の問題にふれながら「一度失われた聴力は、取り戻すことができない」とのべています。
聴力回復には様々な説があるので、一概には言い切れませんが、事務局長の意見は、大きな反響がありました。
視力と同様に、”もとに戻らない深刻な課題” として、聴力低下と向き合うべきなのかもしれません。
まずは自分・家族の聴力を確認することから始めよう
この記事を読まれた方の多くが、ご自身・ご家族の “何らかの症状(異変)” に不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか?
人によって症状や原因は千差万別ですので、ネットの情報だけでなく、病院で診察を受けられることをお勧めします。
仕事や家事でご多忙な方も、まず、ご自身・ご家族の聴力を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ(著者の想い)
私(香本)の父は5年前に聴力の低下を感じて以降、2年間、そのまま過ごしていました。
日によって、よく聴こえることもあり、軽視していたようです。今では片耳があまり聴こえません。
私は医者ではないので、"なぜ悪化したのか?" 原因は分かりません。 正直、出来ることは限られています。非力です。
この経験を通じて、「お耳のふあん」は軽視されがちなテーマなのかもしれないと疑問を抱き、この記事を執筆させていただきました。 誰かの気づきにつながれば幸いです。
出所
WHO, “事務局長のテドロス・アダノム博士(意見表明)”
日本老年医学会, “日本老年医学会雑誌 51巻1号2014年(高齢者の難聴)”