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補聴器との違いは?ワイヤレス集音器、世界で市場拡大中!

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補聴器と集音器の違いは?

あなたがつけているのは、補聴器? 集音器?

 

難聴や聞こえづらさは、おじいちゃんやおばあちゃんだけに起こるもの。

そう思っていませんか?

実は、聴力の衰えは、 20-30代 から始まるとも言われています。

2020年3月、世界保健機関(WHO)は世界の人口の 約5% に相当する 4億6,600万人 が、出生時の低体重や騒音、加齢などにより、聴覚障害を抱えていると発表しました。その数は 2050年までに、 9億人 以上に達する見込みです。

難聴は子供の場合、母国語の習得不全や学力の低下などに影響がありますが、大人の場合も私生活や仕事に影響が出たり、高齢者の場合は聞こえづらさから引きこもりがちになったりと、社会生活に大きな影響があります。進行が遅く自覚症状が出づらい難聴ですが、日本耳鼻咽喉科協会学会によると、補聴器をつけ聞こえを補うことで、生活の質を改善することができると発表されています。

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執筆者:青本 りよ

Global Writer


補聴器と集音器の違い

一般社団法人日本補聴機器工業会が2018年に発表している報告書によると、日本では、自己申告による難聴者数は18歳以上の人口の 13.2%程度。

「少し聞こえづらい気がするけど、補聴器というと祖父母がつけているイメージ。まだ若いから、大丈夫。」

比較的軽度の難聴の方にとって、補聴器の購入は心理的なハードルが高いと言えます。加えて高額である補聴器は経済的な面でも、難聴者の重石となっているのです。

補聴器と違い、手軽に手に入る聴力低下対策として、ワイヤレス集音器があります。

補聴器もワイヤレス集音器も、どちらも耳の穴に入れたりかけたりして音を大きくし、聞こえをよくするデバイスです。

補聴器との違いを簡単にご説明します。

まず補聴器は、厚生労働省が管轄する薬事法に基づいた医療機器です。消費税はかかりません。

愛眼株式会社が運営する Aigan STYLE によると、補聴器は小型なほど高価な傾向があり、一般的には「耳あな型」を選ぶと 1台20万円 前後、両耳使用なら 40万円程度 の費用がかかると言われているそうです。

一方集音器は、薬事法とは関係なく、消費税もかかります。補聴器と比べて安値であり、お店やオンラインなどの通信販売で手軽に手に入るデバイスです。

集音器は世界的に市場を拡大しており、2020年1月にグローバルマーケットインサイトが発表した統計によると、2019年時点での集音器の市場規模は世界で 6,800万USドル 。2020年から2026年にかけ、年平均 5.2% の伸び率が見込まれると発表されています。

米国で増える OTC 集音器とは

手頃な価格で手に入る集音器ですが、その技術は年々進化しています。

補聴器先進国の一つとされる米国を見てみましょう。2017年8月19日、補聴器や集音器に関連する、とある法律が米国議会で可決され、トランプ大統領により署名されました。

FDA 再承認法(FDA Reauthorization Act of 2017)と言うものです。

この中に含まれる、2020年施行予定の the Over the Counter Hearing Aid Act(一般用医薬品補聴器法)により、主に軽度・中度の難聴者は、安全性が高く品質の良い補聴器・集音器が、手に入れやすくなるのです。

アメリカ国立聴覚・伝達障害研究所によると、18歳以上のアメリカ人の約15%が、聴覚に不調を感じています。同様に、こちらの調査によると、20-69歳で難聴を患う人のうちで、補聴器を所持する人の割合は16%です。

これまでは米国でも、厚生労働省と似た役割を持つ政府機関、Food and Drug Administration(FDA , アメリカ食品医薬局)の承認を受けたクリニックや施設で、専門家による調整の元でしか購入できませんでした。国民皆保険が無い米国で軽度・中度の難聴を抱えた人が補聴器を手に入れるためには、検査を受ける必要があること、また補聴器そのものが高額であること、手間がかかることが最大のネックとされてきました。

一方で、集音器は医療機器ではなく電子機器として米国で販売されており、聴覚に不調を感じる人が手軽に購入できるものの、その価格帯や品質にも大きく幅がありました。

前述したこの新たな法律、 the Over the Counter Hearing Aid Act により、聴覚を補うデバイスが手頃な価格で、必要な人がすぐに購入できるよう、OTC hearing aids ( OTC 補聴器、集音器)というカテゴリーが新設されます。

法律に基づき、現在、FDA はそのガイドラインを作成中です。

新カテゴリーの創設により、補聴器と集音器と別々のカテゴリーだった二つの境界線がある種、曖昧になり、FDA のルールや規制に基づいた、安全性が高く高品質の補聴器や集音器が OTC Hearin Aids として、専門家の調整なく購入できるようになるのです。

この法律の施行によって市場が開放されることで、補聴器そのものに値崩れを起こすのではという声もあります。

軽度・中度の難聴者にとって手頃で高品質な集音器が簡単に手に入りやすくなるだけでなく、より重度の難聴者にとっても、補聴器の価格が下がり購入しやすくなるかもしれません。

集音器の魅力

聴力の低下は認知機能の低下につながると言われており、聞き取りづらさを感じたら、早めのサポートが大切になってきます。

「それほど聞こえづらいわけでも無いし・・」

そう感じる方でも、手頃な価格で手に入る高品質な集音器であれば、購入しやすいのでは無いでしょうか。

また周囲の騒音のせいで誰かの話す声が聞こえづらいと感じている方でも、相手の声に集中する機能のついた集音器を利用することで、会話時のストレスが軽減されます。高性能で多機能な集音器は、日々の耳の不安やストレスを解消してくれるのです。

著者の想い

毎日の電話会議や、イヤフォンでの長時間の音楽鑑賞など、私たちは自覚なく、耳を酷使しています。

本人は少し聞き取り辛いだけだと思っていても、気がつけば聞こえの悪さが原因で、周囲からコミュニケーションの取り辛い人だと思われたり、ボーッとしてる人だと思われたり。

そういった小さなことの積み重ねが、社会生活に大きな影響を及ぼしうることを忘れがちです。

少し聞こえづらいだけ、集音器や補聴器なんて大袈裟だ、そう心のどこかで決めてかかってしまうことも、聴力低下の気付きへの遅れに繋がると感じています。

加齢と共に聴力は低下し、いつかは多くの人が難聴を経験します。集音器や補聴器に対する思い込みが減り、もっと身近なものとして感じてもらえる世の中になることが、誰もがより生きやすくなることに繋がると感じています。

出所


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