認知症に悩む高齢者が増えている
厚生労働省の発表によると、2025年に約700万人(20%)の高齢者が ”認知症” 患者になるとされています。
“認知症” になると、どんなにカラダが健康的な人であっても、自律行動が難しくなり、家族に与える負担が増えます。
今、健康寿命を伸ばす方法が求められています。
執筆者 : 山岡 研二
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日本は認知症患者が最も多い国になる!?
近い将来、65歳以上の人口が世界で最も多い日本 は、”認知症” 患者が最も多い国!?、と呼ばれているかもしれません。
厚生労働省のレポート『日本における認知症の将来推計に関する研究』により、2025年に約700万人(20%)の高齢者が ”認知症” 患者になるとの予測が発表されました。
“認知症” になると、いつも通っている近所の道で迷子になったり、もの忘れが増え、かわいい孫の名前ですら思い出せないことがあると言われています。
自律的に行動することが難しくなり、家族の介護負担、自治体や交通イ
認知症の最大要因は「聴力低下(難聴)」!?
この不安の解決に向けて、”認知症” を研究している組織があることをご存知ですか?
世界五大医学雑誌『ランセット』を発行しているランセット委員会です。
2017年、ランセット委員会は、”認知症” を引き起こす要因の内、予防できる最大の要因は「聴力低下(難聴)」である、と発表しました。
耳が聞こえない・聴こえないと、話し難くなり、家族や友人との会話が減って、”認知症” になるリスクが高まります。
健康寿命を伸ばすためにも、耳をケアすることが大切です。
まとめ(著者の想い)
現在、60歳の現役エンジニア(山岡)です。
50歳を超えてから、難聴に悩む友人・同僚が増えました。
健康寿命を伸ばす方法として、運動や睡眠の改善は注目されていますが、”耳をケアする” ことの大切さが社会に浸透していないことに、危機感を抱いています。
どんな病気もそうですが、耳が悪くなってからでは、遅いです。
私の両親は難聴になり、耳が聴こえにくくなって、周囲との会話がずいぶん減りました。
補聴器の購入や、病院への通院をお勧めしても、「面倒だ」「補聴器は高い」と言われ、とりあってもらえないことが多々あります。
それでも、家族として寄り添い続けること、解決策を一緒に見つけていくことが、重要だと思っています。
これ以上、悲しむ家族を増やしたくない。
この記事が、一人でも多くの方に届き、「難聴のリスク」に気づくきっかけにつながりますように。
出所
ランセット委員会, “Dementia prevention, intervention, and care”
厚生労働省, “認知症の人の将来推計について”